Apple Watchを購入するときに迷うのが、「GPSモデル」と「GPS+Cellularモデル」のどちらを選ぶかという問題です。
セルラーモデルなら、iPhoneを持たずに出かけても電話や通信ができる。でも、本体価格はGPSモデルより高く、通信契約を追加すれば月額料金もかかります。
では、実際に2年間使った場合、どれくらいの差になるのでしょうか。
Apple Watch Series 11の価格をもとに、本体代金と通信料金を合わせた総費用を比較してみました。
Apple WatchはGPSとセルラーで何が違う?
GPSモデルとGPS+Cellularモデルの最大の違いは、iPhoneが近くになくても携帯電話回線を利用できるかどうかです。
| 比較項目 | GPSモデル | GPS+Cellularモデル |
|---|---|---|
| iPhoneと連携して使う | ○ | ○ |
| GPSによる運動記録 | ○ | ○ |
| 心拍数や睡眠の記録 | ○ | ○ |
| iPhoneなしで携帯電話回線に接続 | × | ○(要契約) |
| 本体価格 | 安い | 高い |
| Apple Watch用の月額通信契約 | 不要 | 単独通信を使う場合に必要 |
普段からiPhoneを持ち歩くなら、GPSモデルでも十分に便利です。
一方、ランニングやウォーキングの際にiPhoneを家に置いて出かけたい人には、セルラーモデルが向いています。
なお、GPSモデルでも、対応するWi-Fiネットワークに接続していれば、iPhoneが近くになくても一部の通信機能を利用できます。
Apple Watch Series 11のGPSとセルラー、本体価格差は16,000円
Apple公式サイトに掲載されているApple Watch Series 11の価格を比較します。
| モデル | GPS | GPS+Cellular | 差額 |
|---|---|---|---|
| Series 11・42mmアルミニウム | 64,800円 | 80,800円 | 16,000円 |
※Apple公式サイト掲載価格。税込。バンドやケースの組み合わせによって価格は異なります。
同じ42mmのアルミニウムモデルなら、セルラー対応を選ぶだけで16,000円高くなります。
ただし、セルラーモデルを購入しても、必ず通信契約をする必要はありません。
まずは契約せずに使い、必要になったときに対応キャリアの通信オプションを申し込むこともできます。
2年間使うといくら違う?GPSとセルラーの総費用を比較
本体価格だけでなく、2年間の通信費を加えるとどうなるでしょうか。
Apple Watch Series 11・42mmアルミニウムモデルを24カ月使用する場合で比較します。
GPSモデルとセルラー契約ありの比較
| 利用方法 | 本体代 | 24カ月の通信費 | 合計 |
|---|---|---|---|
| GPSモデル | 64,800円 | 0円 | 64,800円 |
| セルラー・月385円 | 80,800円 | 9,240円 | 90,040円 |
| セルラー・月550円 | 80,800円 | 13,200円 | 94,000円 |
※Apple Watch本体とApple Watch用通信オプションのみの比較。iPhoneの本体代・回線料金、各種手数料、割引・キャンペーンは含みません。
GPSモデルと比べると、2年間の総費用は次のようになります。
- 月385円のセルラー契約:25,240円高い
- 月550円のセルラー契約:29,200円高い
つまり、Apple Watch単体で通信するために、2年間で約2万5,000〜3万円の追加費用がかかる計算です。
この差を高いと感じるか、便利さに見合うと感じるかが、モデル選びのポイントになります。
セルラーモデルを買って通信契約しなければ?
GPS+Cellularモデルを購入しても、セルラープランを契約しなければ、Apple Watch用の月額通信料金はかかりません。
Series 11の42mmモデルなら、本体代の80,800円だけです。
ただし、GPSモデルとの本体価格差16,000円は残ります。
「将来、iPhoneを持たずに外出するかもしれない」という人なら、セルラーモデルを購入しておく選択肢もあります。
一方、今後もApple Watch単体で通信する予定がなければ、GPSモデルを選んだほうが経済的です。
Apple Watchのセルラー通信は月額いくら?
Apple Watchのセルラー通信に対応する主なキャリアの通常月額料金は次のとおりです。
| キャリア | Apple Watch用通信オプション |
|---|---|
| ドコモ | 550円 |
| au | 385円 |
| ソフトバンク | 385円 |
| 楽天モバイル | 550円 |
※税込。対応するiPhoneの回線契約が別途必要です。
注意したいのは、Apple Watchの通信オプションだけを単独で契約できるわけではないという点です。
通常の電話番号共有サービスでは、iPhone側にも対応キャリアの回線契約が必要になります。
そのため、Apple Watch用の通信料金が安くても、iPhoneの月額料金が高ければ、通信費全体では割高になる場合があります。
4キャリアのサービス内容や契約条件は、こちらの記事で詳しく比較しています。
→ Apple Watchのセルラープランは月額いくら?4キャリアの料金・契約条件を比較
iPhoneとApple Watchを合わせて安く使うなら楽天モバイルも候補
Apple Watchをセルラー通信で使いたいなら、iPhone側の通信料金も確認しておきたいところです。
例えば、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、月3GBまでなら月額1,078円(税込)。
Apple Watchの「電話番号シェアサービス」月額550円を追加すると、iPhoneとApple Watchの通信料金は合計1,628円です。
これを24カ月使った場合、通信料金は39,072円となります。
ただし、この金額にはiPhoneとApple Watchの本体代は含まれていません。また、データ使用量が月3GBを超えた場合は料金が上がります。
楽天モバイルへの乗り換えを検討している人は、現在のiPhoneの料金と比較してみるとよいでしょう。
GPSモデルで十分な人は?
次のような使い方なら、GPSモデルで十分な場合が多いでしょう。
- 外出するときは必ずiPhoneを持っていく
- Apple Watchでは通知確認や運動記録が中心
- iPhoneを持たずに電話をする機会がない
- 月額料金を増やしたくない
Apple WatchのGPSモデルでも、心拍数の記録やワークアウト、睡眠記録などの機能は利用できます。
また、iPhoneと接続していれば、LINEの通知確認や通話などもできます。
私自身、Apple Watchを使うときはiPhoneも一緒に持ち歩くことが多く、セルラー通信が必要だと感じる場面はあまりありませんでした。
普段の使い方を振り返ってみると、意外とGPSモデルで十分という人も多いのではないでしょうか。
セルラーモデルを選んだほうがよい人は?
一方、次のような人にはセルラーモデルが便利です。
- ランニング中にiPhoneを持ちたくない
- ウォーキングや散歩にApple Watchだけで出かけたい
- iPhoneが手元になくても電話を受けたい
- Apple Watch単体で対応アプリの通信機能を利用したい
特に、身軽に外出したい人にとって、Apple Watchだけで電話を受けられるのは大きなメリットです。
ただし、対応する通信プランへの加入が必要で、利用できる機能や通信状況は契約条件などによって異なります。
Apple Watch UltraにはGPSモデルがない
Apple Watch Ultraシリーズは、GPS+Cellular対応モデルのみの展開です。
そのため、Ultraを選ぶ場合はGPSモデルとの価格比較はできません。
ただし、Ultraでもセルラー通信の契約は必須ではありません。
Apple Watch単体で携帯電話回線に接続する必要がなければ、通信オプションを契約せずに使うこともできます。
GPSとセルラーの違いに関するよくある質問
セルラーモデルを買うと毎月料金がかかる?
いいえ。Apple Watchのセルラー通信サービスを契約しなければ、Apple Watch用の月額通信料金はかかりません。
GPSモデルでも電話はできる?
できます。iPhoneとの接続や対応するWi-Fi環境など、必要な通信条件を満たしていれば通話できます。
ただし、GPSモデル単体で携帯電話回線に接続することはできません。
セルラーモデルならiPhoneは不要?
通常のApple Watchの設定・利用には対応するiPhoneが必要です。
また、一般的な電話番号共有サービスでは、iPhone側の対応回線契約も必要になります。
なお、家族向けのApple Watch設定には別の仕組みがあります。
あとからGPSモデルをセルラーモデルに変更できる?
できません。
GPSモデルには携帯電話回線に接続するための機能が搭載されていないため、あとから通信契約を追加してセルラーモデルに変更することはできません。
単独通信が必要になった場合は、対応するApple Watchへの買い替えが必要です。
まとめ|2年間で約2万5,000〜3万円の差。使い方で選ぼう
Apple Watch Series 11の42mmアルミニウムモデルでは、GPSとGPS+Cellularの本体価格差は16,000円です。
さらに2年間のセルラー通信料金を加えると、GPSモデルより約25,000〜29,000円高くなります。
普段からiPhoneを持ち歩くなら、GPSモデルで十分な可能性があります。
一方、iPhoneを家に置いてランニングやウォーキングに出かけたいなら、セルラーモデルの便利さには価値があるでしょう。
「iPhoneを持たずに外出することが、実際にどのくらいあるか」
それを考えると、自分に合ったモデルを選びやすくなります。


コメント