近ごろ日本では、ドコモやauといった大手キャリアのスマホ料金が少しずつ値上がりしています。「そもそも、海外ってどのくらいスマホ代かかるの?」「アメリカはもっと高いの?安いの?」と気になったことはありませんか?
この記事では、アメリカのスマホ料金事情(2025年5月現在)について、主要キャリアの特徴や料金、そして日本との違いまで、わかりやすく解説します。
アメリカの主要スマホキャリアと料金は?日本と何がちがう?
日本のドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアは、スマホ代を少しでも抑えたい方のために「ahamo」や「povo」「LINEMO」などの格安ブランドを展開しています。月額2,000円〜4,000円ほどで20GBのデータ通信ができるプランもあり、料金は比較的リーズナブルです。
一方、アメリカでは「大手キャリア=無制限プラン」が中心で、月額1万円以上が当たり前。でもその分、“おまけ”も多くついてくるのが特徴です。
アメリカの主要スマホキャリア3社と料金プラン
アメリカでは、日本でいうドコモやauのような「大手通信会社」が3つあります。
🇺🇸 T-Mobile(ティーモバイル)
アメリカ版のドコモのような存在。価格保証や特典が充実!
- 料金:月額85〜100ドル(約13,000〜15,300円)
- 特典:Netflix、Apple TV+、最大250GBのテザリングなど
- 価格保証:5年間、料金据え置き
✅ 日本と比べた特徴
比較項目 | 日本(ドコモ) | アメリカ(T-Mobile) |
---|---|---|
月額料金 | 約7,315円(eximo) | 約13,000円〜 |
無制限データ | 一部制限あり(3日で制限など) | 完全無制限 |
サービス特典 | 少ない(dTVなど) | Netflix、Apple TV+など豊富 |
サポート | 店舗多数 | 基本オンライン対応 |
T-Mobileの強みは「動画見放題」や「テザリング容量の多さ」など、“娯楽性”が重視されている点。日本より高いけど豪華です。
🇺🇸 Verizon(ベライゾン)
アメリカで最も電波が安定したキャリア。ドコモ並みの信頼感あり
- 料金:月額90ドル(約13,800円)〜
- 特典:myPlan(自分で特典をカスタマイズ)、衛星通信テキスト
- 価格保証:3年固定
✅ 日本と比べた特徴
比較項目 | 日本(au) | アメリカ(Verizon) |
---|---|---|
月額料金 | 約7,238円(使い放題MAX) | 約13,800円 |
カスタマイズ | 制限あり | 特典自由選択(1つ10ドル) |
電波品質 | 高い(国内トップ) | 国内最広カバー |
Verizonは「安心と信頼」重視。料金は高めでも、山奥や災害時でも通じる通信網の強さが魅力。日本のドコモと似ていますが、自由に選べる特典がユニークです。
🇺🇸 AT&T(エーティーアンドティー)
シンプルな料金と家族割に強い、ソフトバンクのような立ち位置
- 料金:月額86ドル(約13,100円)
- 特典:30GBテザリング、家族割で最大50%オフ
- 価格保証:なし(時期により変動)
✅ 日本と比べた特徴
比較項目 | 日本(ソフトバンク) | アメリカ(AT&T) |
---|---|---|
月額料金 | 約7,315円(メリハリ無制限) | 約13,100円 |
家族割 | あり | あり(最大5回線で半額近く) |
テザリング | 一部制限あり | 毎月30GBまでOK |
AT&Tは「家族向け」に特化したキャリア。個人で使うと高く感じますが、家族でまとめて契約すればぐっとお得。日本の家族割と感覚は似ています。
日本のキャリアにはないアメリカ独自のサービス
アメリカのスマホキャリアや格安SIMは、
- 長期価格保証
- データ・テザリングの完全無制限
- オンライン完結型の契約とサポート
- シンプルな料金体系
- 標準で海外利用が可能なプラン
など、日本のキャリアにはない独自のサービスが充実しています。
アメリカのT-Mobileなど一部大手キャリアが「5年間月額料金据え置き」などの長期価格保証を提供する「価格保証」や「テザリング無制限」「国際ローミング標準装備」は、スマホ費用を抑えたい方やシンプルな使い方を求める方にとって大きなメリットです。
まとめ:日本とアメリカ、どっちが安い?
アメリカと日本のスマホ料金を比べてみると、単純に「どちらが安い・高い」と言い切るのは難しいことがわかりました。たしかにアメリカの大手キャリアは、月額13,000円〜15,000円と、日本の倍近くするプランもあります。でもそのぶん、NetflixやApple TV+といった動画配信サービスが無料で使えたり、テザリングの容量が大きかったりと、スマホ1台でできることがとても多いのが特徴です。
また、「価格保証」といって、契約時の料金が3年〜5年変わらない仕組みがあるのもアメリカならでは。日本のように頻繁なプラン変更に迷うことが少なく、安心して使い続けられる工夫がされています。一方、日本のスマホプランは、料金が明確で安く、特に格安ブランドなら月1,000円台から使えるものもあり、コスパの良さは世界でもトップクラスです。
つまり、スマホの使い方やライフスタイルによって、「どちらが自分に合っているか」が変わるということ。一人で使うならシンプルで安い日本の格安プランがぴったりですし、家族みんなで動画やネットを楽しむなら、アメリカの大容量・特典付きプランが魅力的かもしれません。
それぞれの国に合わせた「スマホの使い方」があり、料金もそれに合わせて設計されていると考えると、自分にとっていちばんちょうどいい選び方が見えてきそうですね。
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