記事内に広告が含まれていることがあります。
iPhone

楽天モバイル株主優待、半年使って便利だった無料でできる「捨て番号」活用術

そもそも「楽天の株主優待」って何?

ざっくり説明すると、楽天グループの株を100株(2025年12月現在の株価で約9万〜10万円)持っている株主への「お礼」として贈られる特典のことです。

昨年までは「12月に株を持っていれば1年間無料」という大盤振る舞いでしたが、今年(第29期)からは少しルールが変わりました。

  • 基本特典: 100株保有で、まず6ヵ月間無料
  • 継続特典: 翌年6月末まで株を持ち続けると、さらに追加で6ヵ月間無料(合計1年間)。

もらえるのは「音声通話+データ30GB」という、普通に契約すれば月額3,000円ほどかかる立派なプラン。これがタダになるのですから、家計へのインパクトは絶大です。

楽天モバイル株主優待の基本情報(第29期:2025年12月期)
対象: 2025年12月末時点で楽天グループ株を100株以上保有する株主
内容: 音声+データ通信30GB/月プランを6か月無料(継続条件を満たせば追加6か月で最大1年)
申込期間: 2026年3月中旬開始予定
利用開始: 2026年8月頃(新規申込者、第28期を参考)
注意点:
専用の「Rakuten Link Office」アプリを使用
「Rakuten Link」アプリ、my楽天モバイルOffice、データチャージ、国際SMS、国際通話などは利用不可
Rakuten最強プラン契約を達成条件とするSPU特典は対象外
30GB超過後、国内データは最大200kbps、国際データは最大128kbps

3つの番号を持つということ「捨て番号」という新しい選択肢

今回、私は手持ちの「iPhone 16e」にこの優待SIMを入れてみました。iPhoneには、1台の中にいくつもの電話番号(eSIM)をいれておくことが可能です。

私のiPhoneの中には今、3つの電話番号が入っています。

  1. メインの番号(長年使っている、信頼の番号)
  2. サブの番号(仕事や特定の用途用)
  3. 楽天の優待番号(今回付与された、新しい番号)

「同時に3つも使えるの?」と驚かれますが、通信ができるのは「同時に2つまで」。でも、設定画面でスイッチを切り替えるだけで、その時々に必要な番号をアクティブにできます。私は普段、この楽天の優待番号をデータ通信のメインに据えて、ギガを使い倒しています。

「捨て番号」という、大人のための最強防衛術

楽天の優待SIMは、新たに電話番号が付与されます。現在使っている番号で利用することはできません。

そのため、楽天側がこの優待SIMをやめるという決断をしたときには、その電話番号は自分のものではなくなります。

そんないつ消滅するか不確かな電話番号ですが、半年間使って最も「これだ!」と感じたのが、優待でもらった番号を「とりあえずの捨て番号」として活用する方法です。

ネットショッピングや新しいアプリの登録。今の時代、どこへ行くにも「電話番号」を求められます。でも、よく知らないサイトに大切な番号を教えるのは、個人情報漏洩の不安がつきまといますよね。

そこで私は、こう決めました。

「よくわからない相手には、まず楽天の優待番号を教える」

もしその後に迷惑電話がかかってくるようになっても、大切な番号ではないとわかるので、無視。電話には出ません。

そのうえ、無料期間が終わればそのまま捨ててしまう番号。メインの番号は無傷のままです。

しばらく使って「このサイトは安心だ」と確信できたら、あとからゆっくりメインの番号に登録し直せばいいわけです。この「ワンクッション」が、自分としては、ちょうどよいセキュリティになっていると感じています。

「もしもし? 聞こえますか?」無料通話の意外な落とし穴

しかし、いいことばかりではありません。半年間使っていると、避けて通れない「現実」にも遭遇しました。

それは、通話中の「声の遠さ」です。

いつもではないのですが、時折相手の声が微かにしか聞こえないことがあります。相手には聞こえている様子ですが、声が遠くて聞こえにくい。「すみません、声がききとれないので、もう少し大きな声ではなしていただけませんか」とお願いすることも度々。

ただ、こちらの声は聞こえているようなので、もしかすると、大きな声になっていたかもしれません。

楽天モバイルの優待通話は、ネット回線を使った専用アプリ(Rakuten Link Office)を介すため、場所や時間帯によっては、従来の電話回線に比べて不安定になる瞬間があるようです。

「使い分け」ができるから、ストレスはない

しかし、ここでiPhone 16eの「複数回線運用」が生きてきます。

「あ、今日は電波の相性が悪いな」と感じたら、私は潔く電話を切り、品質の安定したメインのpovo回線からかけ直します。

  • 「無料の楽天」は、データ通信や、ちょっとした用件、捨て番号としての登録用。
  • 「安定のメイン」は、ここぞという時の大事な電話用。

この2つを画面上で瞬時に切り替える。このスタイルこそが、楽天優待をストレスなく、かつ賢く使い倒すための「正解」だと確信しました。

まとめ:ただの節約ではない「攻めの防衛術」

実際に半年使ってみて、この優待は単に「月々の支払いが浮いてラッキー」という話だけではない便利さがあります。

最新機種で複数の番号をスマートに管理し、知らない相手には「仮の番号」で応対する。安全を確認してから「本物の番号」を教える。これは、情報を守りながら賢く生きるための、すべになるかもしれません。

2025年からは「継続保有」が1年無料の条件になるなどハードルは上がりましたが、たとえ半年間であっても、この「自由な予備番号」が手に入る価値は、投資額を考えても十分すぎるほど大きい。

捨て番号は今の私にとって、ひとつのセキュリティになっています。

まとめ

  • 楽天優待SIMは「第3の番号」として持つのが正解
  • 100株保有で6ヵ月(継続保有で最大1年)無料になる
  • iPhoneの設定で「捨て番号」と「本命番号」を使い分ける
  • 通話品質が気になる時は、メイン回線へ即座にスイッチ

コメント